せいそう

I

せいそう【勢相】

〔大槻文彦の「広日本文典」の用語〕

動作の可能を示す文法形式。 動詞に「る」「らる」， 「れる」「られる」を添えて表す。

II

せいそう【性巣】

「生殖腺」に同じ。

III

せいそう【悽愴】

※一※ （名・形動）

いたましく悲しい・こと（さま）。

「～な事件現場」「～な死闘を繰り返す」

※二※ (ト|タル)

{※一※}に同じ。

「今迄の～たる光景が多少和らげられて/趣味の遺伝（漱石）」

IV

せいそう【成層】

次第に積み重なって層を成すこと。

V

せいそう【政争】

政治上の主義や主張についてのあらそい。 政治権力の奪い合い。

VI

せいそう【斉奏】

〔unison〕

多くの同種または異種の楽器で， 同じメロディーを演奏すること。

VII

せいそう【星霜】

〔古くは「せいぞう」とも〕

としつき。 年月。 歳月(サイゲツ)。

「幾～」

VIII

せいそう【正装】

儀式などのためにあらたまった装いをすること。 また， その装い。

「～した紳士」

IX

せいそう【清僧】

戒律を厳しく守り， 品行の正しい僧。 肉食・妻帯をしない僧。

X

せいそう【清掃】

きれいにすること。 汚れを払いのけること。 掃除。

「部屋を～する」

XI

せいそう【清爽】

さっぱりとしていて， すがすがしいこと。 さわやかなさま。

「～な風」「妖雲惨霧を払ひ青天の～なるを/日本開化小史（卯吉）」

XII

せいそう【盛壮】

年若く元気盛りであること。 勢いの盛んであるさま。

XIII

せいそう【盛粧】

はなやかによそおうこと。

「～せる姫を/即興詩人（鴎外）」

XIV

せいそう【盛装】

はなやかに着飾ること。 豪華な服装。

「～した貴婦人」

XV

せいそう【精巣】

動物の雄の生殖腺。 精子を形成し， 雄性ホルモンを分泌する。 脊椎動物では一般に定まった位置に左右一対あり， 多くの哺乳類では腹腔より下降して陰嚢(インノウ)内に収まり， 睾丸とも呼ばれる。

⇔ 卵巣

XVI

せいそう【西廂】

西側のひさしの間。 また， 西側の棟にある部屋。

XVII

せいそう【青草】

あおあおとした草。 あおくさ。